・飽きは怖い
秋になり、大会シーズンも終えたので、
スクールでは基礎の見直しの期間
基本動作を徹底的に取り組み
試合で崩れたフォームや大会期間に
取り組めなかった部分に着手する
そうなると、どうしても地味な練習が増え、
反復練習の時間が増える、
最初は一生懸命で取り組んでくれるが、
その期間が進むにつれて
徐々に集中力が途切れてくる
そんな時にちょっと「飽きて」きたのかな?
なんて感じる。
誰しも、人はそういう生き物
同じことをずっと繰り返し続けるようには
できていない。
近年は、色々なアクティビティを
気軽に経験できる時代なので
「新しい経験を求める」
欲求は大きくなっている。
やはり人のモチベーションを高めることが
行動力の源になるので、
「新しい経験を求める」ことは大切な欲求
テニスにおいても、環境を変える
慣れない環境に身を投じることなんかは、
そうした欲求を満たす。
最近は、ジュニア世代でも地域を離れ、
海外にテニス留学するケースが増えているが、
とても良いことだと思います。
自分を常に「飽きない」環境に置くことは、
すぐに飽きて、それが原因で
パフォーマンスを下げることが
多い人間にとっては最善の方法。
ただしその環境に対して怖さが必要
環境を変えることに対して、
勇気を持って、1歩踏み出す
それを越えるたびにモチベーションは高まる。
成長の道を自ら切り開く思考が
何よりも大切。
・高い意欲
「もっと練習がしたい!」
素直にコーチのアドバイスを受け入れ、
自分で試行錯誤しながら、
何となく「いい感じ」コツを掴みかけている
それをもっと納得できるまで
身体に定着するまで練習したい
という意欲の現れ。
そういう気持ちで練習に取り組もうとする
姿勢を見れるのは指導者にとって
この上ない嬉しさがある。
コーチは多くの経験を積んできているので、
成長に必要なことを伝えることができる。
でも、自分自身で納得できなかったり、
違和感を感じることも多くある。
大切なことは、
納得できるまでとことんやってみること。
すると、「腑に落ちる」ようになってきます。
そして、「腑に落ちない」ことは
自分の意志で排除できるようになってきます。
これが大切です。
「腑に落ちる」とは、
腹の底から納得するということ。
どんなことでもそうだが、
「確信」がないと前には進めない。
言われたままにやる、
というのでは本当に頑張ろう
という気持ちは湧いてきません。
だから、心から納得する、
「腑に落ちる」まで練習をする必要がある。
その子は、その練習から得た先に
「何か」があると感じているのかも。
「腑に落ちて」いるのであれば、
それをとことんやってみるといい。
きっと「何か」が変わってくる、
そんな練習が続けられることを願っています。
・あっという間
子供たちは、今日の練習は短く感じたとか、
長く感じたとか言います。
では、どんな練習だと短く感じて、
どんな練習だと長く感じるのか?
よく言われるのは、
楽しいと時間感覚が失われる
時間が短く感じるということ。
それはそうですね。
例えば、ゲームに夢中になっていると、
時間はあっという間に過ぎた感覚になる。
(その時に罪悪感を感じるのは私だけ?)
ということは、
子供達が「今日の練習は短かった」と言う時は、
練習を「楽しい」と感じていたということ。
できる限りそういうふうに感じてほしい。
では、逆に「練習が長く感じる」というのは、
どういう練習か?
ある実験の検証では、
運動の強度があり、緊張感があって、
集中力が必要な場合は
時間の流れを長く感じるそうです。
意外な検証結果でした、
自分の場合は何かに集中している時は
とても時間が短く感じるから
でも、時間が短く感じる時の集中と、
長く感じる時の集中には違いがあって
それは「好きなこと」、
「楽しいと感じること」や
「興味があること」に集中している時は、
「楽しい」という感覚が強いので、
時間を短く感じますが、
そうではなく、ただ緊張感や集中を強いられる
そんな状況は時間を長く感じるということ。
スポーツ技術の向上にとって
どちらが大切ということは言えない。
緊張感の伴う練習は確かに時間を長く感じて、
苦痛なことも多いかもしれませんが、
その中から自分のすべきことや、
向上のきっかけが見つかることも多い。
テニスは楽しいことばかりではなく、
苦しいこと、耐えないといけないことも多いと
以前の投稿でも言っているが
そういう時間は必要不可欠、
でも、こうした時間ばかりだと、
やる気が失せて、成果が得られないことも多い
なので、そのバランスが大切。
子供達には「テニスが楽しい」
と感じながら頑張ってほしいので、
「今日の練習は短かった」
と感じるような練習を心がけようと思います。
これは自分自身も含めて。
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