基礎と試合

練習の目的には大きく分けて

「基礎を鍛える」

「試合に勝つ為」

の2つの目的があります。

・「基礎を鍛える」

「基礎を鍛える」と言っても、

どんな練習にもつながる「基礎」

ということであれば、

「構え」は大切かなと思います。

子供たちの練習を見ていると、

「これ」がちょっとあいまいで

いい加減であると感じます。

なぜ「構えが大切」なのかということ、

「構えは意識を表す」からです。

まずは「ここ」から始まると思っています。

・手出し練習

・ラケット出し練習

球出し練習では子供たちに

ただの反復練習ではなく、

試合・ラリーの練習であると伝えている。

ここでそのイメージをもって練習をしないと

ラリーになったとたんに

良いボールが打てなくなる

という現象がおこる。

そのうえでも構えなどの、

打っていない時間の意識は

しつこく声掛けするようにしている。

・30秒ラリー練習

これはストレートラリーで30秒で

何球ラリーできるかという練習。

コーチ側で目標を設定することで

ミスしない、ショットのクオリティを

落とし過ぎないでラリーする

意識で練習する。

・変化を恐れない

普段の練習マッチを見ていると、

「変えるのを怖がっている」

と感じてしまいます。

「今」の力をもっと高めるためには、

「今」を変えていくことが必要で、

そのためには一時的に

うまくいかないことがあったり、

負けることの恐怖や不安があったりするのは

当然のこと。

たくさん練習をすれば強くなる、

というものではない。

自分がこういうプレーをしたい!

という強いイメージがあって、

それに向かって「今」を変えていくこと、

その気持ちがなくては

強くはなれないということ。

そのためには、無茶苦茶やってみる

というのはあまり褒められることでは

ないかもしれませんが、

がむしゃらにやってみるということは必要。

不安や恐怖、

うまくいかないイライラを振り払うかのように、

がむしゃらにやってみる、

それが強くなるために必要なこと。

それを指導するのは難しいですが、

子供たちが強い気持ちを持って、

「今」を変えていけるように、

そういう高いモチベーションが

持てるように指導していこうと思います。

・「試合に勝つ為」

「試合に勝つ」が目的の練習は、

「試合を想定する」ことが大切。

ただポイント形式の練習をするのではなく

実際の試合で起こりうるシーンを想定する。

・クロス半面勝負

・2vs1シングルス

限られた範囲と状況の中で

どのようにポイントを取るのか?

戦術の幅と最高効率を

見つけていく練習

ただがむしゃらにプレーして

勝っている内は2流

それに負けているのは3流

何も考えていない相手には

勝てるようになることが必要。

・マッチ形式

制限のない中で半面勝負と2vs1勝負の

練習を活かせるかがポイント

自分が良い判断をしても取られることもある、

その中でどう折り合いをつけて試合に勝つか

忍耐との勝負でもある。

この練習で大事なことは、

とにかく勝ちにこだわること

攻めるときは徹底的に攻め、

守るときは徹底的に守り、

試合の中での駆け引きをする

本当に必要な判断力は、

勝ちにこだわって初めて身に付くものであり、

訓練の積み重ねによって培われていくもの。

本番になって勝負弱い子は、

普段の練習での勝ちへの

こだわりが弱いように感じます。

・モチベーション

こだわりを持つ為にも「モチベーション」は、

最低限は必要で、

人が行動する原動力となるものなので、

コーチはそれを高めるために

色々と工夫しなければならない。

「モチベーション」を高める方法については、

色々と提唱されていますが、

人間を相手にすることだけに、

なかなか難しいもの。

ポイントは、

「本当に自分が望むものであること」

「実現可能な目標であること」

そして、「実現の

可能性を信じる」ためには、

その目標に向かうまでの道筋が

具体的になっていないといけない。

ただ漠然と可能性を信じて

タナボタを待っていて、

いずれあきらめざるを得なくなってしまうのは、

その目標が叶う根拠が自分の中にないから。

もちろん、コーチは、

その「可能性を信じる気持ち」を高めるために、

色々と工夫して指導する。

うまくいかないことも多いですが、

コーチ自身が、

その「可能性を強く信じること」が大切。

強い気持ちを持って

指導していかなくてはならないと思います。

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