子供たちを見ていると、
どうも「全力を出す」ことが苦手な子が多い
苦手というよりも、
「恥ずかしい」という気持ちがかもしれません、
なぜ、そう思うのでしょうか?
一人だけ目立つことで、
仲間から浮くかもしれない、
という「意識」が強く働くこともある。
育成クラスでこういうシーンがあった
球出し練習が終わりボール拾い
ある選手はいつも駆け足で拾う
他の選手は談笑しながら拾う
ポイント練習でポイントを取って
「よっしゃ、カモン!」
それに対して「うるさいなぁ」
ポイントを取られて悔しさもあると思うが、
一生懸命な選手が逆に浮いている
「競争」が人間関係の構築にマイナスである、
という怖さもあるのかもしれない。
でも「勝負所」で、
自分の持てる力を
全部出し切ることができる選手のほうが、
勝つ確率は間違いなく高くなる。
全力の出し方は人によって違う
でも全力を出している人に共通するのは、
気迫があるということ。
そんな雰囲気が、
プレーにちゃんと現れる
そういうプレーを見ていると、
大きな「可能性」を感じて嬉しくなる。
「気迫」「全力」をちゃんと伝えられるように、
恥ずかしくないことであることを、
これからも指導していきます。
・集団の仲間意識
前述の「全力」「やる気」を持ち続けるために
大切なのは「仲間」です。
ここで言う「仲間」とは、
仲良しのグループということではない。
「やる気」を高めてくれる存在ということ。
ライバルだったり、
一生懸命頑張っている子だったり、
励ましてくれる仲間だったり、
こうした「仲間」に巡りあうと、
「やる気」はずっと続きやすい。
テニスというスポーツは
孤独なスポーツであると言われる。
でも、常にそういう仲間に刺激を受けることで、
それを超えて強くなる意志、
「やる気」が高まる。
自分が、そういう存在になろうとすること、
そう心掛けて頑張ることが、
「仲間」に巡りあう一番いい方法。
大きな「やる気」を感じると、
強くなる可能性を強く思います。
育成クラスは個人で頑張るではなく、
頑張れる集団にしたいと
常に思って選手と向き合っています。
・仲間の力でパワーアップ
普段はシングルス練習がメインだが、
たまにネットプレーや状況判断の
練習も兼ねてダブルス練習をする
ダブルス練習良いところは、
子供たちが楽しそうに練習すること。
シングルスだと、
思うようにプレーできなかったり、
負けそうになると、
自分を見失って雑なプレーをしたり、
投げやりな態度になることも多い。
ダブルスだとそうしたことが大変少ない。
パートナーに気を使って、
ということもあるが、
仲間と一緒にプレーをするということが、
良い効果を生む、
パートナーと励まし合い、
ナイスショットを讃え合い、
コミュニケーションを取るということは、
「心地良さ」がある、
シングルスの能力を高めるために
繋がればいいと考えています。
そのためには、
ただ楽しむのではなく、
色々なショットを使って攻撃したり、
思い切ったポーチに出るなど、
シングルスではあまりできないようなプレーに
チャレンジするように心掛ける、
自分のプレーの幅を広げるような
きっかけにするということですね。
・子供の成長に助けられる
ジュニアクラスの循環を図るとき、
進級の判断にはいつも悩まされる、
どのレベルの進級においても、
テニスのレベル、年齢、身長、伸びしろ、
練習に対する取り組み方、
様々な要素での判断が必要になる。
でもクラブでは、高校生になった子供たちは、
部活動に制限され、
また高校で多くの仲間と過ごす時間が楽しく感じ
クラブを離れていく子は多くなる
そうなると運営上の問題もあって、
多くの子供たちが在籍してもらえるように、
していかなければならない、
という裏事情もある。
結果的に、少し進級の判断が
甘くなりすぎてしまったなと
感じることもある。
しかし、多くの子供たちが想像を大きく越え
技術の高さ、その成長に感動します。
まだネットを越えるぐらいの背丈なのに、
ラケットをやっと振れると
思えるぐらいの細い腕なのに、
こちらが驚くようなのプレーをする。
そのプレーを見ていると、
大きく可能性を感じ、感動する。
今は多くの子供たちが在籍し、
毎日楽しそうにテニスを頑張っている。
その感動は、可能性を強く感じることや、
プレーの素晴らしに驚くことばかりではなく、
我が子を見守る親のような気持ちです。
今後もレッスンをしてるコーチ、
以上の愛をもって子供たちと
向き合っていきます。
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